らむにっき

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その人本当に説得力ありますか?

今日は説得力のある人と、あるように見える人の見分け方を紹介したいと思います。
今回は主に説得を目的とした推論である詭弁(詭弁)に着目して説明していきます。


[用語説明]
Q.詭弁(きべん)とは?
A.説得を目的として、"意識的に"物事の証明の際に謝りである論理展開を用いる推論。
Q.誤謬(ごびゅう)とは?
A.論証の過程に無意識的に明らかな瑕疵がある状態。全体として妥当でないことを指す。



それでは早速、詭弁の例を見てみましょう。



1.前件否定の虚偽
「自分がされて嫌なことは、人にもするな」
ならば…→
「自分がされて嫌でなければ、人にしても良い」

「自分がされて嫌なことは」をX
「人にもするな」をY
と置くと

XならYである。
※しかし、Xではない。
故にYでもない。
自分にとって嫌なことでなくとも、他人には嫌なことだって当然ある。
これは推論過程に明らかに誤りがあると分かるものの、これが正しい様に見えてしまうと、説得力のある論理となってしまうのである。

これの反対Ver.としては…






2.後件肯定の虚偽
「シャチは哺乳類である」
じゃあ…→
「哺乳類はシャチだよね?」

うん、アホかと。私はそう言いたい。
簡単な話、逆は必ずしも真でないってこと。






3.誤った二分法
「君はボクが"嫌いではない"と言った。」
じゃあ…→
「それなら好きってことだよね?」

はいはい、バカがよく使う説得方法ですね。
この発言は君が必ずボク事を"好き"か"嫌いか"という大前提があって成立する。
実際には"無関心"とか他の選択肢もあるだろうし、まあおかしいよねって感じですね。
意外とこの手法で相手に誘導されて引っかかる人が多いらしい(?)




4.媒概念不周延の虚偽
「頭のいい人間は皆、読書家である」
「私もよく本を読む」
「だから私は頭がいい」

こんな説得されたら爆笑ですね。
媒概念である"読書家"は共通事項ですが、だからといって"頭がいい"というのは共通しないのではないでしょうか?
1つ同じだからって他も同じとは限らないでしょ?それだけのことです。


5.早まった一般化

「私が今まで付き合った4人の男は、皆私に暴力を振るった」
だから…→
「男というものは暴力を好む生き物だ」

少ない例から普遍的な結論を導くこと。
これはとてもよく使われる手法で、都合の良い事例や事実あるいは要因のみを羅列し、都合の悪い論点への言及を避け、誤った結論に誘導する方法である。
この手法は通称"つまみぐい "と呼ばれ、考えてるように思わせる人がよく使ってきます。

 

とまあ、長くなってしまいましたが、これらの詭弁を少しでも理解しておくことで、真に説得力のある人を見抜けるようになるといいですね!
それではまた~👋